国立がん研究センターの統計では、生涯でがんに羅患する確率は、男性が65.5%、女性が50.2%となっており、「日本人の2人に1人が、生涯に1度はがんにかかる」という言葉を裏付けています。

※厚生労働省「広報誌」2021年6月号より引用

がんの治療は日々進化し、入院治療から通院治療が中心になると共に、がんに罹患した多くの方が、がんを克服しサバイバーとして活躍しています。
がんを治すことが難しい場合でも治療を受けながら長期に延命できるようになり、社会活動をしている人も多く見られます。

このような状況の中で、QOL(生活の質)の高い元の生活に戻るためのサポートが求められるようになっています。
元気に日常生活を送るためには「食べること」と「身体を動かすこと」が欠かせません。

ですが、現在のがん患者さんのリハビリは基本的に入院期間中に行われ、退院後にリハビリや運動をしたくても適した場所があまり存在しないのが現状です。


がんやがんの治療によって患者さんが抱える体の悩みの多くを、運動することで軽減したり改善したりすることが分かってきているからこそ、運動を通して一人でも多くのがんサバイバーの生活の質を向上し、なりたい自分をサポートするのが、私たち「大阪国際がんセンター認定がん専門運動指導士」の役割です。

大阪国際がんセンター認定がん専門運動指導士は、がんの病態・診療に関する知識や、がん患者のQOLを維持・向上させるための運動指導に関する専門的な知識と技術を習得した運動のスペシャリストです。それぞれのがんサバイバーのニーズに合わせた適切な運動支援を行い、ひとりひとりの思いに“寄り添い、ともに歩む”運動のスペシャリストです。

2024年現在、全国で約200名ほどの様々な職種(運動指導者・医療従事者・介護職など)の方が「大阪国際がんセンター認定がん専門運動指導士」として活動しています。

関連情報:大阪国際がんセンターサイト